食生活の乱れ・偏食が生活習慣病を呼ぶ

生活習慣病と最も関わりの深い生活習慣とは、やはり食生活です。食生活の乱れは様々な生活習慣病の直接の引き金となり、体を少しずつ蝕んでいきます。

 

人間はものを食べなければ生きていけません。つまり食は毎日行われる行為ですので、その食生活の乱れは些細な事だと思っても毎日続けるうちに歪みが少しずつ蓄積しやがては取り返しの付かない事態にまで発展するのです。食生活について真剣に考えるべき時が来ているのではないでしょうか。

 

よく食生活の乱れに関して、「食の欧米化」という言葉が使われます。欧米からの輸入品が食卓に頻繁に並ぶようになり、またファストフードに代表される手軽に取れる食事が広まりました。

 

これらは総じて脂質とカロリーが日本食に比べて大幅に高いもので、その上味覚に強く訴え癖になるため、容易に欧米食を取ることが習慣化してしまい、結果肥満や脂質異常症の患者数が急激に増えるという結果をもたらしました。

 

もともと人間はその長い歴史のほとんどを飢餓に怯えながら過ごしており、その中で体も飢餓に強いように進化してきました。例えば、食べものがなく飢餓状態で極端な低血糖状態が続くと脳のエネルギーが不足し人間はすぐに死んでしまいます。

 

それを避けるために人間の体には低血糖状態から血糖値を回復するための仕組みが三系統も備わっています。その一方で、高血糖状態から血糖を下げるための機構は膵臓がインスリンを分泌するというただ一つしかありません。そしてこのただ一つの機構が働かなくなると糖尿病になってしまうというわけです。

 

人間の体はまだ飽食の文化に適応していません。そのため、意識して食事をセーブする必要があるのです。